プロフィール
榊󠄀山裕子
批評家・文筆家
芸術、精神分析、ジェンダー/セクシュアリティを中心に、視覚文化と表象をめぐる問題について執筆している。
近年は、20世紀の芸術・批評において「女性」や「他者」がどのように位置づけられてきたか、またその枠組みが現在どのように変化しているかに関心をもつ。
学習院大学文学部フランス文学科(豊崎光一ゼミ)卒業。19世紀フランス絵画を扱う画廊に勤務し、仏語翻訳、図録制作、解説執筆などに携わる。その後、写真評論家・西井一夫編集長のもとで『カメラ毎日』、『昭和史全記録』 、『毎日ヴィジュアル年鑑』等の編集、翻訳に携わったのち、「フェミニズム批評の現在」をはじめ、芸術批評、ジェンダー論の執筆を始める。初期の仕事の一部は本多裕子(ほんだ ゆうこ)名で発表。
1997年より創作人形専門誌『DOLL FORUM JAPAN』の執筆、編集に関わる。1999年以降、ハンス・ベルメールと日本の球体関節人形をめぐる論考を発表。日本におけるベルメール受容のあり方に関心をもち、人形表象を精神分析やジェンダーの観点から論じてきた。『ユリイカ』『美術手帖』『DOLL FORUM JAPAN』などに執筆。2023年にはBSフジ「ガリレオX」の人形をめぐるドキュメンタリー番組に出演し、ハンス・ベルメールが、土井典をはじめとする現代日本の創作人形に与えた影響について解説した。
2001~2002年、公開セミネール「人形の身体論ーーその精神分析的考察」の運営及び講義編集に携わる。2003年から2020年3月まで、日仏会館(東京・恵比寿)で精神分析医・藤田博史による精神分析の公開セミネールの運営・記録・編集を担当。2023年6月より公開セミネールを再開し、ウェブ・マガジン『セミネール通信』編集・配信を行っている。
これまで、人形、身体、女性表象、性差、視線などを手がかりに、芸術と精神分析、ジェンダー/セクシュアリティの交差する領域を考察してきた。
2024年12月、評伝『愛玩拒否の人形 土井典とその時代』(DFJプレス)を刊行。
特定非営利活動法人現代人形文化研究会理事